午後8児ぐらいの帰宅
サービス業の自分は、帰宅の時間がとても不定期です。
早ければ夕方の6時ぐらいには。遅ければ夜中の3時を回る事なんかも……。
なので、早い時間帯に帰ることが出来れば、家族みんなで晩御飯を食べることが出来ますし、遅い時間帯に帰れば、嫁さんが作っておいてくれたご飯を1人で食べることになります。
そして、午後8時。
これぐらいの時間だと、1人で食べることにはなるのですが、まだみんなが就寝についていない時間帯。そう……娘と息子がまだ起きているのです。
先日の夜である
「ただいま~」
「「おかえりー!!」」
疲れた体で、帰宅の挨拶を部屋に飛ばすと、子供たちの元気な声が返ってきた。
「おかえり~」
帰宅する時には、あらかじめ連絡してから帰るので、嫁さんが台所から夕ご飯を温めながら返事をしてくれた。
今日の夕ご飯は、白ご飯に、寄せ鍋、コロッケに、自分の大好物のピカタだった。
嫁さんから、
「なんか食べたいものある?」
と尋ねられた時は、高い頻度でピカタと言ってしまう。それぐらい好きなのだ。
「子供たちもいっぱい食べてくれたよ! 2枚入れてあげたんだけど、2人ともペロッと食べてたよ!」
そんな嬉しそうな嫁さんの声を聞きながら、カウンターの上においてくれた晩飯をテーブルまで運んでいく自分。
全部並べ終えてソファーに座り、大好物を目の前に、手を合わせていただきます。
ここで右を見てみる。
「〇〇ちゃんお肉食べたいもん!」
晩御飯を食べたはずの娘が、大好物のピカタを狙っているではないか! むろん拒否。
そして左も見てみる。
「おいひい? おいひい?」
息子が、美味しいかどうかの確認をとってくる。
ここから、とにかく騒がしい晩御飯が始まった。
娘はピカタを食べたいから始まり、プリキュアの歌を大熱唱し、私の手を触ってきたり、足を撫でてみたり、耳たぶをつまんでみたり。背中にも飛び乗ってきたりもしていた。
そして、嫁さんに怒られる。
息子は、
「おいひい? おいひい?」
壊れたレコーダーのように永遠と繰り返していた。指さす方向は変えつつ、ずっと聞いてきていた。多分100回以上は聞かれていたであろう。
途中、娘に対抗してか、おそらくおしり探偵の歌らしきものも歌っていた。
そして、お義母さんに怒られていた。
これを両サイドで、晩御飯が終わるまで、ずっと続くのである。それはもう慌ただしい夕飯である。
特に邪魔にならなければ、触られるのもいいし、ねだられるのもいいし、歌われるのもいいし、話しかけられるのもいいんです。
いいんですが……2人でずっとはやめてほしいなぁ……。
少しはゆっくりとした晩飯が食べたいと思った。
その後は、2人には罰として、くすぐりの刑に処してやりました。
しかし、喜んでもっと! もっと! と押し寄せてくる2人を生み出してしまっただけだった、夕飯後。